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高尿酸血症・痛風

痛風という疾患は風があたっただけで痛いというほどの激痛が関節におこる病気です。高尿酸血症のため(一部それほど尿酸値が高くない場合もありますが)に形成された結晶が関節内に沈着し発症します。痛風の発作時は痛み止めなどで対応し、数日でおさまってくることが多いです。そのため原因となっている高尿酸血症が放置されているケースがあります。高尿酸血症を治療しておかなければ痛風が再発するどころか、心筋梗塞や脳梗塞の危険因子になっているかもしれません。高尿酸血症が心筋梗塞や脳梗塞の直接のリスクなのかどうかはまだ不明ですが、高尿酸血症がある方は糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満といった他の心血管疾患のリスクファクターを多く抱えている場合が多いのです。

血清尿酸値で7.0mg/dlを超えると高尿酸血症です。

高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインも2019年に改訂されました。このガイドラインに沿った治療を心がけています。

痛風の治療

治療として、まずは減量が第一です。減量は、他の疾患(糖尿病・高血圧・脂質異常など)にも良いので頑張っていただきたいです。食事は尿酸のもととなるプリン体の摂取を減らすことが大事なので、院内でもパンフレットをお渡しするようにしています。しかし、プリン体を多く摂取してしまうことを気にしていて、尿酸を体外に出すことがおろそかになっている場合があります。よく水分を摂り、尿に出してしまうということです。こちらの方が重要ではないかと思っています。